2019-01-01から1年間の記事一覧
記憶に残ったテレビ番組で、「ETV特集 世界の中の日本画」というものがあった。 このテレビ番組をみた時期は、大学一年生の半ばだったような~二年生のはじめだったような…そんな感じの曖昧な記憶である。 今回の話の中心は、このテレビ番組になる。 学ぼう…
母から大学への手紙 母は大学へ電話をしていただけではなく、匿名で手紙も送っていた。 その手紙の存在を知ったのは、大学4年生になってからで、僕は大学の事務員から直接見せてもらったりもした。 でも、その手紙が送られていた時期の僕は、母がそんなこと…
母との喧嘩 (後半) 大学でのことで、僕と母が喧嘩を始め、割りと早い時期。 母は大学へ電話で連絡を取って、ある日本画の教員から事情や状況を聞いていた。 盗難と進級出来ないであろうことを、僕は母に話し、そのことを切っ掛けに何度も繰り返しているのだ…
提出期限 S先生が僕に言ってきたことで、 『どんな事情があろうと、提出期限を1日でも過ぎれば、その課題は受け取らない。』 という話があった。 僕はこの言葉をその通りに受けとめていた。 しかし、後から同級生達をどう見ても、提出期限を過ぎながら、制…
自由課題での模写 動物画の課題の最後の辺りで多くの画材を紛失したことで、そこからの課題にもその影響は受けてしまう。 動物画の後の自由課題では、画材が足りないこともあり、水墨淡彩という感じのものをやっていたと思う。 (といっても、課題としては許…
盗難とその対処 1年次の後半から、僕は課題を自宅で制作していた。 それでも、裸婦のデッサンの様な、大学でしか制作できない課題は大学で制作していた。 大学で制作しない事情のひとつは、同級生達とのトラブルや盗難問題や絵への悪戯によるもの。 もうひ…
花鳥画を学びたかった気持ち 裸婦のデッサンの課題の後、動物画の日本画制作の課題が始まる。 この課題に限った話ではないのだけれど、大学の課題制作の段取りとして、最初に小下図相談というのを毎回行わなければならない。 この動物画の課題では、その小下…
2019年12月6日(金)~13日(金)まで、ドラード和世陀さんにて、創作表現者展が開催されています。 作家さん100名規模での展示で、その出品作品のなかに、僕の絵も交えて展示していただいてます。 『微睡み』 アクリル画 SMサイズ 僕の絵に関しては、昔…
2018年5月より、横浜裁判所で民事訴訟を始め、2019年11月でようやく和解し、終えることが出来ました。 内容としては、何年か前に勤めていた会社へ、未払いの残業代請求を行ったものでしたが、相手会社からは泥試合に持っていかれ、最後まで苦労す…
木炭デッサン 僕個人の意識では、木炭の扱いが上手くいかずに困っていた。 木炭紙(木炭デッサン用の画用紙) へ思うように木炭を乗せられず、濃い黒が出せないでいる。 浪人時代、一緒に頑張っていた洋画や彫刻の生徒達の木炭デッサンは、もっと濃い黒を木炭…
今回の話は、裸婦デッサンの話になる。 細かくいうと、デッサンではなく素描という授業・課題名となる。 素描もデッサンも同じ意味合いのもので、今回はどちらも統一する意味合いでデッサンと書いている。 そして、前回に書いた新入生歓迎会での出来事は、こ…
彫刻科の江崎さんと日本画の先輩であるDに質問責めされた後、その時の授業の兼ね合いから、日本画校舎のアトリエへ向かう。 それから、廊下でS先生に声をかけられる。「高木、お前は友達居ないのか?」 突然そう聞かれると、僕は一度、この件の話を隠し誤魔…
新入生歓迎会 新入生の歓迎会は、毎年の恒例であった。 出席するしないに関わらず、2年生以上はみんな会費を払わなくてはならない、という流れで毎年やっていた。 僕は会費は払っても出席する気は持てないでいた。 これ迄に書き綴ってきた様に、僕は入学し…
K先生(女子)の退職 一年生の学年末の時に、K先生(女子)は大学を退職した。 細かな事情通などは全くわからないが、退職時に花を渡したいからと、大学の先輩からお金の徴収を求められ初めて知った。 僕はK先生(女子)が退職するということに、悲しいとか寂しい…
課題の提出期限 1年生の後半は、提出期限に苦しんでいた。 僕は課題を1枚ずつ丁寧にやろうとして、時間をかけすぎてしまう。 でも教員達の視点では、僕の絵は絵具を厚みを持たせて塗っていないことから、水彩画みたいなもので制作時間は短い筈だ、という決…
大学の課題で、はじめての「裸婦デッサン」が始まる。 僕に関しては、裸婦の着色写生やデッサンは、浪人時代に何度か行っていた。 しかし、同級生のなかには、この時が初めてだと語る生徒も結構いる。 裸婦のデッサンでは、人の体のかたちを捉える為に、実際…
改組 新 第6回日展 日展を以前に見たのは、いつ以来でしょうか~久々に観てきました。 というのも、僕はリーマンショックの辺りで仕事を失い、その後は黒い企業さまへ入社してしまいまして。 それ以来、休みらしい休みもとれなくなっていき、展覧会へ足を運…
僕は美術大学に入学してきたけれど、大学での人間関係や絵の勉強も、これまで書き綴ってきた様に、メチャクチャな状態にあった。 でも、このことを具体的に母へ話し始めたのは、半年以上経過した、それなりに月日が経過してからだった。 母へは、授業料の工…
竹内栖鳳 大学1年生の半ばあたりで、竹内栖鳳(たけうち せいほう)という日本画画家に興味を持ち始めていく。 竹内栖鳳の絵を見始めたのは、K先生(女子)が「前田青邨の絵が好きです」と語っていたことを切っ掛けに買った本のシリーズのなかにあった一冊であ…
顔彩 画学生時代には、いつも絵に関係する本を読む様に心掛けていた。 自分を高める為に、何から始めたら良いのかわからず、大学の教員達とのやり取りからも、それを知ることが出来なかったので、とりあえずは本を読むことしか思い付かなかった。 僕はもとも…
講評会 この静物画は制作途中のまま、講評会に持っていく。 なぜ制作途中になったのかというと、右上の照明器具が上手くいかなかった。 何度も修正したり、塗りつぶして描き直しても、形に違和感を感じてしまう。 ただでさえ、時間のかかる作業を選んで行っ…
制作と不安 絵は、長い時間をかければ良いものになるという訳ではないけれど、細かな作業や丁寧な作業を心がければ、それだけ時間もかかってくる。 そんな感じで、僕は課題制作では毎回、時間をかけすぎる程に時間をかけていた。 その関係から、今回の『静物…
ここ何ヵ月かは、画学生時代の話を続けて書き綴ってきました。 話はまだまだ続くのですが、今回はその件は置いといて、別の話となります。 独立展と二紀展 先日、新国立美術館へ行き、独立展と二紀展を観てきました。 どちらも隣り合った会場で展示していた…
No.34の話は省きました。 ガラスと布を組み合わせた静物画 今回の話は、夏休み明けの課題になる。 課題の内容としては、複数のガラスや布等、それと任意のモチーフを組み合わせて描く様に指示されていた。 そして、僕はこの「静物画」に照明器具と石膏像を組…
アルバイト 長いこと学生時代の話を書いている訳だけど、時系列で言うと大学の前期は終わり、夏休みに入った辺りになる。 僕は先々のことを考えて、アルバイトを始める。 そのアルバイトは、個人が経営している小さな居酒屋。 そのアルバイトをやろうと思っ…
本 一学年の後半に入ってから、絵を描く部分に関しては、教員達へ質問を持ちかける考えはなくなっていった。 強要時の指示が理解できない、というのは多々あって、僕が質問することというのは、それくらいになっていく。 それでも、日本画に関して知りたいこ…
自分の進みたい方向 自分の描きたい絵は、どんなものなのか… 色々と考えながら絵を描いてきたけれど、十代の後半頃によく思い浮かべたのは、高校時代に好きだった女の子のこと。 その女の子から感じる曲線や色や雰囲気など、その感じを日本画の美人画に重ね…
教員達の教える絵 美術大学の教員達とのやり取りを何ヵ月もしていると、「教員達の好む絵」も少しずつわかってくる。 その「教員達の好む絵」の話は、今回の内容には大事なことなのだけど、そこを語るのは少し後回しになる。 僕が大学で学ぼうとしていた日本…
アメーバブログからはてなブログへ記事を移行する過程で、手直しをしながら投稿している。 デッサンの話に関しては、かなりの手直しをしていて、元の投稿とは別の話のようになっている。 アメーバブログを書いていた時は、当時の事を思い出すことに重点を置…
疑心暗鬼 僕は幼い頃から、一人でずっと絵を描いてきたけれど、大学入試を意識した頃から、きちんとした絵画の基礎を学んだ。 そういう経験からも、僕は、自分の腕に多少の自信は持っていた。 その上で、美術大学で絵を学ぶ訳なのだが、どうにも噛み合わない…