絵と猫とぐだぐだ ~髙木元就

雑記ブログです。趣味で絵を描いています。漫画やイラストなども含めて、幅広く絵の好きな人に読んで貰いたいです。

画学生時代の話

『#あの時の話』の終わり No.148

随分と長く書いてしまった『あの時の話』というカテゴリーの話は、今回で終わりとする。 またいつかこのカテゴリーを使って、新しい話を書くかもしれない。 でも今のところは、その予定や考えはない。 人生は、色々とある。 誰かからは小さな問題に見えても…

K先生との手紙とその背景4 No.116

実家を離れて 北海道を離れて最終的に行き着いた先は岡山県だった。 暫くのんびりしたい気持ちもあったが、何をするにもお金の問題が絡む為、岡山県にある自動車工場へ派遣会社を通して働くこととなった。 行き先なんかも、どこでも良かった。 絵のことも暫…

K先生との手紙とその背景3 No.115

最後に送った手紙 引き払った京都の部屋宛に、K先生(女子)から展覧会の案内が来ていて、そこから実家にいるの僕の処へその案内は転送されてきた。 僕はこれ迄に、何度もK先生へ手紙を書きかけては捨てていた。 自分の気持ちや考えがまとまらず、手紙を書くこ…

K先生との手紙とその背景2 No.114

北山と木路先生の話 北海道に戻ったばかりの頃、浪人時代に予備校で仲良くしてくれた北山と札幌で会っている。 北山は、1年間の浪人生活を送った翌年、沖縄芸大へ入学し、同大学の大学院も卒業した。 それから、実家のある北海道の札幌に戻っている。 北山…

K先生との手紙とその背景1 No.113

K先生(女子)との手紙のやり取りと、その背景の話。 僕からのK先生(女子)へ手紙を送った最後の数回、僕からの手紙は、K先生(女子)側にとっては意味不明の内容だったかもしれない。 それは気を引こうとしたり、おかしなことをしようと考えた訳ではない。 卒業…

卒業後 No.112

話の流れとして美術大学は卒業したけれど、カテゴリーにしている『画学生時代』としての話は、もう数回くらい続きます。 壊れた心 美術大学を卒業してからの僕の心は、大学在学中のとき以上に壊れていた。 というよりは、壊れた部分を、卒業後に認識していっ…

画材店からの視線 No.111

画材屋 美術大学を卒業した前後の話。 大学の敷地内には画材屋さんが入っていて、生徒向けに営業をしている。 僕は幾つもの画材屋さんで、画材についての質問を持ちかけながら、買い物をよくしていた。 大学の敷地内での画材屋さんに関しても、一般的な生徒…

卒業と訴訟への葛藤 No.110

卒業製作 美大の最後の年も、最後まで日本画の授業を受けさせては貰えず、大学事務や日本画教員達は、何ひとつ約束を守ることなく、僕は卒業を迎える。 入学当初に、ある教員からは『君は、大学で学ぶ最低限の力さえない』と決めつけられ、まわりの教員も生…

自由と身勝手の違い No.109

タイトルにした『自由と身勝手の違い』の結論を最初に書いてしまうと、責任を持つか持たないかの違いとなる。 自由という言葉 僕の通っていた美術大学を運営する法人名には、『自由』という単語がついている。 その兼ね合いがあってと思うのだが、僕が大学へ…

大学で取得できる資格・免許4 No.108

博物館学芸員 学芸員の資格というのは、美術館や博物館等の管理・企画運営をする職員の資格である。 僕が申請した学芸員資格の実習場所は、名古屋市にある古川美術館を第一希望とし、その申請は受け入れてもらえた。 因に、第二希望としたのは愛知県立美術館…

大学で取得できる資格・免許3 No.107

教育実習 教育実習では、人間関係とはまた別の問題も待っていた。 僕自体、特に頭が良かったり要領が良いものではないので、これからの話が上手くいかなかったことへの言い訳と思えたなら、そういう可能性もあるのかもしれない。 片寄った考え方であったとし…

大学で取得できる資格・免許2 No.106

教職員免許と博物館学芸員資格 通っていた美術大学では、希望者が実習を行ったりや必要な単位等を取得することで、美術の教職員免許と博物館学芸員の資格を大学卒業時に取得できた。 生前の平田先生との会話で「人生は何があるか解らないから、とれる免許や…

大学で取得できる資格・免許1 No.105

卒業後の進路 大学を卒業した後は、他校の大学院へ進学したいと考えていた。 大学院までの授業料や生活費迄は、母は出せないと1年生の頃から言っていたから、その分は僕自身でどうにか働いて稼ごうと考えていた。 今にして思えば、無謀なことを考えていた訳…

日本画教員との話し合い4 No.104

繰り返しのやり取り 日本画教員達との話し合いの件については、これ以降から卒業まで、ずっと同じ内容の揉め事を繰り返していく。 K先生(彫刻教員)は、明確に僕を避けるので、僕は大学事務へ直接の抗議をしていく。 大学事務は毎回、僕からの話を基に善処す…

日本画教員との話し合い3 No.103

話し合いのやり直し 僕は日本画の教員達に対して「大学事務へ話し合いのやり直しを求める」と語った。 それでも僕は、K先生(彫刻教員)の顔を立てる考えから、大学事務ではなく彫刻科のK先生の所へ文句を言いに行く。 僕は仲裁役になっているK先生(彫刻教員)…

日本画教員との話し合い2 No.102

割り振られるアトリエ 話をまとめた兼ね合いや、僕の文章能力の低さなどから、どうしても書き綴っていない部分の話は幾つもあって、その補足の様な話も含めながら書いていく。 K先生(彫刻教員)・A先生(男子)・S先生との話を終え、僕はすぐに日本画校舎へ行く…

日本画教員との話し合い1 No.101

話し合いでの約束 日本画の教員達との話し合いの前に、まずは彫刻のK先生とふたりで話をする様にと指示を受けた。 その後で、僕と日本画の教員たちとの話し合いを始め、彫刻のK先生は中立的立場で間に入るという流れだ。 彫刻科の校舎内で、K先生(彫刻教員)…

大学事務への求め No.100

大学事務への求め 再受験を終えた後、僕はこれ迄の件で大学事務へ話をしに行った。 僕は1~3年生までの間で、多くのトラブルに見舞われていた。 そのことを断片的には、大学事務の偉い立場にある人は知っている訳である。 そのことで、これから何等かの対…

学生生活部長2 No.99

M先生のアトリエ 洋画のM先生のアトリエについて、M先生は自身のことや雑談ばかりをする。 M先生の話の区切りをみて、僕は本題に切り替えていく。 僕がM先生に語った話というのは、このブログで書き綴ってきた内容物と同じ性質のものだった。 しかし、M先生…

学生生活部長1 No.98

2度目の受験後 2度目の芸大受験を終えて、この時に在籍している美術大学は続けることにした。 そういう結論に行き着くのに迷ったし、決めた後からも随分な後悔はしたけれど、具体的なことを考えて判断すると、こうなるのも必然だったのかもしれない。 有名…

漫画の話2 No.97

前回に書き綴った宮崎勤の事件は、1988~1989年のことで、劇場版マクロスは1984年に公開されたもの。 宮崎勤の話は、ちょっと脱線しちゃった感じかな。 まぁ~宮崎勤の件があって、漫画やアニメは見ない方が良いとか、見すぎると馬鹿になる、という感じのイ…

漫画の話1 No.96

今回の話も、省いた方がいいのではないかと迷いながら、やっぱり書いてみようと思う。 タイトルに漫画と書いているけれど、アニメ等も含めた話とするつもりでいる。 超時空要塞マクロス 芸大受験であちこちまわっていた時のこと。 何気なく行った銭湯内のサ…

2度目の美大・芸大受験2 No.95

ひとつ目の受験 受験した三校とも、一次試験は石膏デッサンだった。 今の芸大の流れはどうだかは知らないけれど、この年も毎年恒例の流れ通りだった。 そのなかで、東京芸術大学だけは、石膏像に黒い布が被さて出題される。 これも東京芸術大学の例年通りの…

2度目の美大・芸大受験1 No.94

美大受験 平田先生が亡くなっていたことを知ってから一ヶ月以上、物思いにふけるばかりで何もしていなかった。 それから我に返り、これからやらなければならないことを整理して考える。 日本画の未提出課題が幾つかあり、それについては一応は全部やる。 こ…

平田先生3 No.93

物思い 北海道から愛知県の住まいに帰ってきて、1~2月くらいボーとしていたのだと思う。 食べるものも飲むものも、全く口にせず、物思いにふけていた。 平田先生が亡くなってしまった。 本来ならば平田先生が亡くなる前までに、僕はそれなりの力をつけて、…

平田先生2 No.92

北海道のラーメン 平田先生の自宅に行くと、先生の奥さんがでてきた。 浪人時代に一度だけ会ったことのある先生の奥さんは、以前会った時よりも明らかに痩せていた。 僕が平田先生に会いたいことを伝えると、「もしかして、年賀状をくれた方ですか?」と聞か…

平田先生1 No.91

北海道の実家へ 大学へ入学してから、はじめて実家へ帰ることとなった。 時期としては、年末年始の連休でのこと。 通っていた美術大学は愛知県で、そこから北海道への移動には、それなりのお金もかかる。 それまでの母は、正月などに帰るように言ってきては…

大学への呼び出し3 No.90

完成したフレスコ画の提出 K先生(女子)から借りたノートは、僕のフレスコ画の制作を終えてから初めて目を通した。 この数日で本を読み漁り知ったフレスコ画の知識は、K先生(女子)のノートからも外れた内容ではなかった。 というより、K先生(女子)のノートは…

大学への呼び出し2 No.89

フレスコ画の準備 K先生(女子)から電話をもらい、指定された日時に研究室へいく。 そこにはK先生(女子)がいて、上級生(4年生)の数人も待機していた。 K先生(女子)の書き控えたフレスコ画についてのノートを貸してもらえ、ノートを読んだ上で制作を頑張るよ…

大学への呼び出し1 No.88

フレスコ画の授業 今回の話のはじまりの部分は、時系列的なものでは少しだけ前の話となる。 時期としては、まだK先生(男子)との悶着がはじまる前。 日本画の授業のなかで、フレスコ画をやることとなった。 これは課題や提出物という強制的なものではないけれ…