絵と猫とぐだぐだ ~髙木元就

雑記ブログです。趣味で絵を描いています。漫画やイラストなども含めて、幅広く絵の好きな人に読んで貰いたいです。

画学生時代の話

K先生(女子)との接触 No.87

担当教員への求め 画仙紙に墨を主に使い、自画像を描いていた。 それから途中経過を研究室(日本画の職員室)へ持って行き、3年生の担当教員であるA先生(男子)に絵を見て貰いたいと、何度か求めていた。 この頃の状況として、僕は誰からも相手にされないのは…

絵柄と破墨 No.86

破墨 今回の話の流れとしては、複数の絵柄を持つことについての話を語り、それから破墨(はぼく)という技法を学ぼうとしたことを語る。 実際の処、破墨を学ぶのは中途半端に終わったのだけれど、その破墨をやる過程がK先生(女子)との会話の切っ掛けとなる。 …

同じことの繰返し3 No.85

男女の問題 講評会から、僕は「ふざけんな!」と怒鳴り、アトリエ(教室)を出ていく。 この直後、僕は自宅に帰るか講評会に戻るかで悩んでいて、アトリエ(教室)の扉を出たすぐの所にいた。 この時の僕にとっては、絵を学ぶことは何よりも大事なことだった。 …

同じことの繰返し2 No.84

繰り返される間違った指導 僕が大学のアトリエ(教室)で課題を始めることで、また新しい問題が生まれる。 自由課題のなかで、僕だけが絹本着色といわれるかたちをとり、絹に絵を描いていた。 生徒全体の流れとしては、みんなは紙本着色と言われるかたちで、麻…

同じことの繰返し1 No.83

3年生の担当教員 時間が経過しているだけで、根本的なことは、何も変わってはいない。 ただ、嘘や誤解によるトラブルが深刻化しているだけのことなのだ。 裸婦のデッサンや着色写生の課題を終えた後、自由課題が始まる。 僕は課題について、三年生の担当教…

3年次の新入生歓迎会 No.82

裸婦のデッサンと着色写生の時の話は、今回まで続く。 放課後に行ったK先生(女子)とS先生と、他の生徒たちとの話し合いのことについて、多少の葛藤もあった。 あの話し合いの場で、僕がこの美術大学で受けている仕打ちを話していくすべきだっただろうか。 も…

3年次の裸婦のデッサンと着色写生3 No.81

放課後に行ったデッサンの話 ここで書いていく話は、K先生が『一枚の葉っぱ』の話をした翌日~数日後辺りでのこと。 裸婦のデッサンを進めている時に、K先生(女子)は教室の生徒たちにこう話す。「みなさん、この授業時間が終わったあとで少しお話ししません…

3年次の裸婦デッサンと着色写生2 No.80

これ迄と違った流れ デッサンでの話は、根本的な部分で同じことを繰り返している。 僕としては。 黒いデッサンに拘るつもりはないが、鉛筆でも木炭でも、濃い濃淡での描きたかを苦手としていて、そこを克服しようとしていた。 それをI先生とS先生は、『彫刻…

3年次の裸婦デッサンと着色写生1 No.79

進歩のない経過 3年生になってからの課題は、裸婦のデッサンから始まった。 デッサンを描くに関して、今回も教員たちからは何ら説明などはなかった。 ただ課題として、裸婦のデッサンと着色写生の課題が始まっただけだ。 2年生の頃は、裸婦のデッサンや日…

割田さんと呼んだ猫 No.78

割田さんという仔猫 新学期になって近所では仔猫と知り合い、その子の名前は『割田』と名付けた。 名前を呼ぶときは呼び捨てではなく『割田さん』と呼んだ。 美大生の頃はラジオをよく聞いていて、あるラジオ番組で知った『割田康彦』という音楽家の名字を、…

美大3年生の新学期2 No.77

再受験への意思 入学して数ヶ月経過した辺りから、ずっと思っていたこと。 僕がこの美術大学へ入学するまでに身に付けた絵を描くための技術は、そんなにも程度の低いものだろうか? 僕は、この美術大学で例を見ない程に基礎力がなくて、3年生になろうとして…

美大3年生の新学期1 No.76

進級問題 二年生の年度末の話から。 課題関係では、全部を提出できたわけではないが、やれるだけのことはやった。 しかし、提出したものの半分くらいは、本来の段取りなどは無視して、下図相談や制作の許可等も貰わないまま制作してきた為、この課題が提出物…

美大2年生の年度末 No.75

年度末 S先生との約束のなかで、I先生を加えた話し合いを行うか、課題や授業関係での再説明を受けるか、どちらかでの連絡が来る筈だった。 しかし、そんなものは幾ら待っても来ない。 僕は課題関係の締切関係で苦しんでいて、S先生から連絡が来ないことに不…

S助教授との話し合いと約束 No.74

繰り返し求める話し合い 裸婦の課題を完成させ、I先生とS先生との会話を求める。 でもその前に、僕は大学事務へ行って、第三者を挟んだ話し合いを求める意思を伝えていた。 僕自身は、当事者間で話し合って解決することを望んでいる。 I先生とS先生の件や…

平田先生との最後の会話 No.73

ここでの話は、時系列でいうと少し時期は遡る。 タイトル通りの平田先生と電話での会話をしていたのは、裸婦のデッサンか着色写生をしていた時期で、夏から秋にかけての時期だった様に思う。 このブログではこれ迄に、裸婦の幾つかの課題の話を一連の流れで…

狩野派と、円山応挙と円山派 No.72

日本画の流派のなかで、円山派というものがあった。 僕は、日本画の流派のことはあまり詳しくなくて、でも画学生の当時に好んだ竹内栖鳳の兼ね合いから、円山派の事くらいは、少しだけ知っている。 本当は画学生時代に、そういうことも知っておきたかったと…

裸婦の日本画制作4 No.71

電話 講評会での批評について、僕は講評会の場で会話を続けることは諦めたが、時間を改めて会話しようとしていた。 その改めた話の前に、母との電話の話を書こうと思う。 2年生になってから、課題の提出状況は散々なもので。 出された課題の半分くらいは、提…

裸婦の日本画制作3 No.70

見間違えた絵の批評 まず、気になっていたS(女子生徒)の作品の批評の話から。 僕はS(女子生徒)の作品を遠目でしか見ていない けれど、遠目に見て、僕の描いた作品とそっくりだった。 彼女がその作品を手にしていなかったなら、僕は自分のものと間違えて、取…

裸婦の日本画制作2 No.69

見間違う絵 裸婦の日本画制作の課題で、その講評会。 この時も納得ないかないまま、完成の目処もついていない課題を持って、僕は講評会へ出席する。 この時の講評会に出席した先生は、S先生とI先生である。 講評会へ出席すると、同級生の描いた作品のなかの…

裸婦の日本画制作1 No.68

制作に対する指示 裸婦の日本画制作は、それまでに制作した着色写生やデッサンを見ながら制作することとなっていた。 この時の下図相談も、見て貰うのはS先生となる。 出来ることなら、僕としては他の教員とのやり取りをしたいのだが、生徒の側は担当教員し…

絵とモラル No.67

先に結論を S先生から『絵を描くのに、モラルなんか関係ない』という言葉をかけられて、当時の僕は、日本画画家の安田靫彦のことを頭に浮かべた。 安田靫彦の話の前に、今回の話の結論を書いておくと。 僕個人は、絵とモラルは関係あると信じているけれど、…

収束の方向 No.66

Toからの手紙 モデルさんでの一件の後、S先生とA先生(女子)からは、時折、挑発の様な批判や指摘を受ける。 繰り返し言われていたのは、僕の考えていることは、何もかもが全て勘違いだということ。 高木のことを悪く言う人なんか、この大学には一人もいない。…

日本画制作の為の裸婦デッサン9 No.65

辻褄合わせの行動 裸婦の写生の為に教室に行き、自分の制作場所に座る。 教室内では、昨日に起こった問題を同級生達はヒソヒソと噂している。 これくらいの声なら聞こえないだろう、という意識もあるのだろうが。 僕はこれまでずっと、何を言われても知らな…

日本画制作の為の裸婦デッサン8 No.64

翌日の動向 モデルさんの件で、トラブルのあった日の翌日。 午前中の授業では、特に何もなかった。 僕に気付かれないように、ヒソヒソと話しているのはあるが、そういうものまでもをどうこう言うつもりはない。 この何もないとこと自体は当たりことなのだが…

日本画制作の為の裸婦デッサン7 No.63

教員達からの質問 その日の裸婦の写生の時間が終わった後、K先生(男子)から「研究室に来なさい」と言われて研究室に行く。 因みに、その日はたまたまS先生は学校に居なく、S先生以外の先生全員が研究室で僕を待っていた。 K先生(男子)は「それで、何があった…

日本画制作の為の裸婦デッサン6 No. 62

焦燥 いつまでも繰り返すToの騒ぎたてに、僕は焦りと苛立ちを覚える。 その焦りの一番の要因は、早くモデルさんに謝りたいという気持ちで、ポーズの時間が来たり、細々とした事柄等で、謝るタイミングを逃してしまうということ。 少し前まで、Toと一緒に僕や…

日本画制作の為の裸婦デッサン5 No.61

生徒の絵の傾向 美術大学の同級生のなかには、S(男子)の様に、多浪して入学してきた者も何人かはいた。 一般の大学であれば、学力に浪人したかどうかは関係なく考えるかもしれない。 しかし、美大や芸大関係となると、力のある人のなかで、浪人経験をした人…

日本画制作の為の裸婦デッサン4 No.60

白いデッサンと黒いデッサン 1年次からこの頃まで、特にS先生とA先生(女子)から、デッサンも日本画制作も、まわりの生徒の制作をお手本として見て、それと同じ絵を描けと言われ続けてきた。 だが、僕には同級生の絵を、そんな風には見れない。 この時のデッ…

日本画制作の為の裸婦デッサン3 No.59

I先生との会話 裸婦のデッサン。 モデルさんのポーズが終わった後、僕はI先生とデッサンの話をしようと、研究室へ行く。 その時には、I先生から怒鳴られた時のデッサンも持って行った。 研究室に行くと、そこには目的のI先生は一人でいた。 僕はそのI先…

日本画制作の為の裸婦デッサン2 No.58

これまでと同じ流れ 動物画の後、改めて始まった裸婦のデッサン。 この時のデッサン(デッサンの後には着色写生も行う)は、後の日本画制作用の写生・スケッチという意味合いがあり、この時に描いたものを見ながら日本画制作をする。 そういうことを前提にして…