絵と猫とぐだぐだ ~髙木元就

雑記ブログです。趣味で絵を描いています。漫画やイラストなども含めて、幅広く絵の好きな人に読んで貰いたいです。

日本画教員との話し合い3 No.103

話し合いのやり直し

 僕は日本画の教員達に対して「大学事務へ話し合いのやり直しを求める」と語った。

 それでも僕は、K先生(彫刻教員)の顔を立てる考えから、大学事務ではなく彫刻科のK先生の所へ文句を言いに行く。

 

 僕は仲裁役になっているK先生(彫刻教員)に対して、S先生のとっていた行動を説明し、何一つ改善なんかされていないことを伝え、話し合いのやり直しを求めた。

 僕の話に対して、K先生(彫刻教員)は怒って反論する。

 『日本画の教員達に対しては、昨日の内にK先生(彫刻教員)が直接話をした。

 授業や課題の内容の説明に関しても、必ず行うと約束をさせた。

 高木がここで言っている様なことは一切ない。

 高木が無茶苦茶なことを言ってきたと、S先生が朝から困っていたぞ。』

 このK先生(彫刻教員)の話の矛盾から、何かと嘘をつかれていることを理解できた。

 昨日の話し合いの後、僕はK先生(彫刻教員)と別れてから日本画の研究室(日本画の職員室)へ行って会話をしていた。

 そこからはK先生(彫刻教員)が日本画の研究室へ来ることもないまま、日本画の教員達は帰っていった。

 K先生(彫刻教員)が、昨日のうちに日本画の教員達と話をしている場面なんかあり得ないのだ。

 その状況を語りながら「K先生(彫刻教員)の話もおかしいじゃないですか」と責め、話し合いのやり直しを改めて求めた。

 K先生(彫刻教員)は嘘を認めず、怒りながら「君の担当教員は誰だ」と聞いてくる。

 僕が担当教員を教えたあと、

「担当教員のK先生(日本画教員・男子)と、これからの授業のことを会話しなさい。

 必ず対応するように言ってあるから、高木が言っている状況には絶対にならない。

 もしK先生(日本画教員・男子)が約束を守らないようなら、その時には俺もK先生(日本画教員・男子)のことを、ただでは済まさない。」

 この話も嘘であることは理解していた。

 それでも、これからのやり取りのなかで、日本画の教員や仲裁者であるK先生(彫刻教員)等が、きちんとした対処をしない事実を確定させようと僕は考えた。

 その事実を基に、誰もがいい加減であることを大学事務に主張して、その後こそ、きちんと対処するしかない状況に持っていく考えを持っていた。

 

 でも、悪気を持って動く人達というのは、こういう問題を有耶無耶にして誤魔化していくことにも馴れている。

 僕は『いつかは、前向きなやり取りが出来る』と信じ続けて動いている、世間知らずでお人好しなので、これ以降はその誤魔化しのなかであがき続けることとなり、卒業という時間切れで全てが終わることなんかも、ここで既に決まった様なものだった。

 それでも当時の僕は、いつかは和解出来ると、信じ続けようとしていた。

 どんなに揉めても和解した後なら、今現在の苦労なんかも『あの時は酷かった』『あの時は悪かった』などと、笑い話として語り合う話題に出来ると信じていた。

 同時に、自分の立場や権利や人生のために、彼等を追い詰めて不幸に、人生をメチャクチャにしてやる覚悟なんかも、持てずにいた。

 そういう僕の考え方こそが、世間知らずでお人好し、という言葉そのものだ。

 そして、この大学の教員や同級生や大学事務員も、そこに漬け込んで僕の問題を有耶無耶にして、全てを誤魔化していく。

 

終わりの見えないやり取り

 K先生(彫刻教員)の話では、日本画のK先生(男子)は『絶対に高木の問題の対処をして貰える』ということになっていた。

 その言葉を僕は形式的に信じて、日を改めて研究室(日本画の研究室)へ行き、僕の相手をしようとするS先生を無視し、K先生(男子)へ課題についての話を持ちかける。

 K先生(男子)は課題について『今回の課題も、今まで教わってきた内容を踏まえて制作をしなさい。』としか言わない。

 そうして僕は、意見する。

 『彫刻のK先生から、何か話は聞いていないのですか?

 僕は一年生の頃から「どうせお前には何を説明しても理解はできない」と言われ続け、殆ど何も教わっていません。

 そのことで、数日前に話し合いの場を作って貰い、これ迄に教えてこなかったことを、これから全て教えてくれるという約束を取り交わしたのです。

 ですから手抜きしないで、教えるべきことはきちんと教えてください。』

 K先生(男子)は

『話し合いがあったことは知っている。

 でも、その話し合いに俺は関係ないから出席なんかしなかった。

 だから、そんか話し合いも約束も、俺は一切知らんし関係ない。』

 このやり取りを見たS先生は、K先生(男子)と僕との話に割って入ってくる。

 『だからぁ、その件はもう終わったことだろ。

 もう課題のことで、俺達の処へ聞きになんか来なくていいから、大学にも出てこなくてもいいから、高木は好き勝手なことだけしていろ。』

 僕『話が違います。

 じゃあK先生(男子)は、話し合いのことで何も聞いていないのですよね?』

 S先生『だから、その問題は話し合いの場でもう解決したんだから、これ以上何も言うな。』

K先生(男子)

『お前(高木)の言っていることは、もう終わった話なんだろ。』

僕『S先生が嘘をついているだけで、この問題は何も終わっていません。

 K先生(男子)は、K先生(彫刻教員)から何も聞いていないのですよね?

 何も聞いていないなら、僕はK先生(彫刻教員)や大学事務に文句を言いに行かなければなりません。』

S先生『だから、この話はもう終わったんだ。俺達の話なんかもう聞きに来なくていいって言ってるだろ。』

K先生(男子)

『何のことを言っているのか知らんけど、どうせ悪いのお前(高木)なんだろ!

 そんな面倒臭い話に、付き合う気はない!

 俺達のやることに不満があるなら、こんな大学なんかサッサと辞めて消えろ!』

僕『知らんじゃなくて、話は聞いてないのかと…』

K先生(男子)

『お前(高木)なんかと話すことは何もない!

 邪魔だからさっさと何処かへ行け!』

 こんなやり取りで、僕の言葉はK先生(男子)の怒鳴り声で打ち消され、会話にならないと諦める。

 そうして僕は、去り際に『こういう扱いを受けたことも、大学事務には報告します』と伝えて、研究室(日本画の職員室)を去る。

 

 その後、僕は彫刻のK先生(彫刻教員)の処へ行き、日本画のK先生(日本画教員・男子)と行ったやりとりについて説明する。

 そのことでもK先生(彫刻教員)は「日本画の先生達がそんなことをする訳がないだろ!」怒鳴りだすが、実際に受けた扱いで、僕もK先生(彫刻教員)に対しては怒鳴って『何で何の対処もしてくれないのですか!』と反論する。

 その怒鳴りあいをした末、K先生(彫刻教員)は、改めて日本画教員達との話合いをやり直す、という約束を取り交わす。

 日程に関しては後日連絡するということで、それまで連絡を待ちなさいという指示を受けた。

 それから一週間近く待ったが何の連絡もない為に、再度、K先生(彫刻教員)の処へ行く。

 しかし、これ以降のK先生(彫刻教員)は『今は忙しい』と言って、僕との会話をしてくれなくなる。

 授業が忙しいからというので『授業が終わった頃に来ます』と本人や他の教員や事務員に伝えても、その時間には帰ったり、別の用事をつくってわざと僕を避ける。

 このやり取りを経て、僕は大学事務へ行き、何度も対処をお願いしている事務員を呼びつけて話(抗議)をする。

 その事務員との話のなかで、日本画教員達から事務員へ、嘘の報告を受けていることを知る。

 K先生(彫刻教員)を挟んだ話合いでは、日本画の全ての教員が参加していたことになっていて、そこでは十分な話合い、全てが解決したこととされていた。

 その話を僕は否定し、K先生(彫刻教員)も日本画教員の味方をして内容を誤魔化していること等を語った。

 そして、当事者も間に入った者もいい加減な対応しかしていないので、最初に事務員が言っていた様に、大学よりも上の運営組織の人達に対応させるように求めた。

 事務員の方は、僕の話に驚きながらも、もう一度話し合いのやり直しを行い、必ず善処するように対応すると約束してきた。

 これから手配したとしても、ひと月以上は先になるという話に、僕は怒りながらも、結局は了承する。