第87回独立展と第73回二紀展を観てきた感想
ここ何ヵ月かは、画学生時代の話を続けて書き綴ってきました。
話はまだまだ続くのですが、今回はその件は置いといて、別の話となります。
独立展と二紀展
先日、新国立美術館へ行き、独立展と二紀展を観てきました。
どちらも隣り合った会場で展示していたもので、行ったなら一緒に観るのは必然ですね。
今回の話はその感想ではあるものの、僕の片寄った絵の好みや考え方をそのまま文章にしています。
本来ならば、独立展と二紀展は別々に感想を書いていくべきでしょうが、僕はそんな丁寧で便利なブログ記事を書いていく気はないので、そのつもりで読んでください。
独立展も二紀展も、それぞれの作品サイズは130号以下の大きなもので、数も3~400点くらい(それ以上?)あるのでしょうか。
かなりの数が展示されていてます。
因みに130号の大きさは、2910㎜×2182㎜で、描く期間は少なく見積もっても、数ヵ月はかかるでしょうね。
色んな個性の作品があって、お祭りの様な賑やかさがあるのですが、見ていると、迫力のある作品や、視覚的に不思議さを感じるトリック的な作品などに、目や意識が持っていかれます。
そういう感じも面白く観ているのですが。
僕の好みとしては、紙や布とかに絵具で描いた感じが好きで、写実的なものを時間をかけて観てしまう傾向にあります。
絵を離れて観た時の感じと、絵から数10センチ位の接近した距離とで、何度も行ったり来たり。
どの様に絵具を置いて、どのように見せているのか、じっくりと観ます。
そういう面から見て、1番良いのではないかと思えたのは、二紀展の塩谷 亮さんの絵です。
こちらは、塩谷さんのFacebookページからの引用です。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2385848198401658&id=100009295037067
数多くある写実的な絵の中でも、特に塩谷さんの絵は、近付いて見ても丁寧さを感じ、しっかりした技術を感じ取れます。
写実的な絵は近付いて細かく観ると、筆跡やタッチが粗かったり、色が濁っていることもの多いです。
特にサイズの大きな絵を描くには、そうしないと労力や時間的な問題から完成まで持っていけないこともある訳で。
丁寧な作業を維持できる範囲を考え、この絵は作品サイズを小さめにしているのかもしれません。
同じく二紀展から、石崎 道子さんの作品。
1番良かったという話ではないのですが。
石崎さんの絵は、古い物語のひと場面を見ている様な作品作りをしています。
タイトルは「天国への門」でして、絵をみながら物語を想像するのが楽しい作品です
でも、展示場所が高いところに飾ってある為、絵肌とかを細かくは見れず、少し残念でした。
こちらは石崎さんのFacebookページからの引用です。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=702169126956668&id=100014907605824
会場には、とにかく沢山の作品が飾られています。
僕はたまたま石崎さんの絵に目が止まりましたが、他にも、面白い作品はところ狭しと沢山並んでいますよ。
次は独立展から、川邊 りえさんの作品。
可愛らしい女性と夜桜を描いています。
川邊さんは、自分の描きたいものを持って、作品制作に打ち込んでいる方です。
観る側からは選り好みもあるでしょうが、そこを突き進んでいる姿勢も含め、僕は結構好きな作家さんだったりします。
こちらは川邊さんのFacebookページからの引用です。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1413572398793377&id=100004218910531
最後に
今回の展示で、僕が特に注目して観てきた作品はこんな感じです。
他にも紹介したい作品は沢山あるのですが、この辺りで話を終わらせておかないと、いつまでも投稿出来ないで時間ばかり過ぎてしまいそうなので、今回の話はこの辺りで終わります^^;
描かれた作品も色々ですが、展示を観る人も、それぞれに興味を持っている方向や知識はあると思います。
ですから、僕の見所や感想とは違った見方や感想を持っても、それはそれで良いことでしょう。
これから展示を観に行く人には、この記事が何かの参考になれば幸いです。