年明けに会った猫
昨年に、猫専門またたび堂さんの『大ハチワレ展』への出品用で、この絵を描きました。
それに少しだけ関係した話です。
過去の絵として語るのに、この絵はそんなに良い絵でもないのですが…
この絵のモデルにした地域猫がいまして、でも、模様はハチワレ猫でもなくてですね(..)
作画には、ネット画像のハチワレ猫を参考にはしましたが、やっぱり実物の猫をスケッチしたくて、この子をボールペンとかで何度かスケッチしました。
なんか、悲報系の話の語りだしみたいになってますが、そういう話ではありませんからね(^_^;)
この白黒のバットマンみたいな顔した子。
昨年、神奈川県の住まい近くのコンビニへ行く度に会っていました。
人見知りのする女の子です。
見かける度に話し掛けていたことで、1~2メートルくらいまで近づいてくる事もありましたが、全然なつかない子でした。
それで、僕もこの子と仲良くなるのは諦めていたのです。
それから、その住まいから離れる数ヶ月前になって、ようやく僕に気を許してすり寄ってくる様になりました。
それでもこの子は、餌やりさん以外に体を触らせたりはしない子です。
見知らぬ人がご飯をあげても、やっぱりその人から数メートルの距離をとってでないと、ご飯は食べません。
そういったことから、餌やりさんと僕にだけすり寄ってくるのを見て、「いいなぁ」「どうしたら、この子と仲良くなれる?」等と聞いてくる人も何人かいました。
僕の例をあげて話せば、根気強く接することでしょうかね。
猫は人の言葉の意味を理解していなくても、話しかけることも大事だったりします。
誰にでもなつく子で、可愛いから仲良くしたい、ということではなくて。
人を警戒してしまう不器用な子が、時間をかけて気を許してくれて、その上で接してくれる姿が可愛くて、仲良くしたいという人が何人もいたのです。
今は仕事の兼ね合いで、僕はその神奈川県の住まいからは離れてしまいました。
年があけてから、ちょっとした用事のついでに、そのコンビニへ行ってみたら、まだこの子は居ました。
最後に会ってから、三ヶ月くらい経過しているのに、やっぱり僕を覚えてくれてました。
最初は不安がりながら近付いてきて、またスリスリしてきました。
↑なぜか、駐車場の白い線の上に並んじゃう猫たち。
時おり耳にする言葉で「猫は三年の恩を三日で忘れる」なんて言われているけれど。
猫は人と接してきたこと、人への恩とか、そんな簡単に忘れたりしませんよ。
ただ、猫の性質やら仕草やらで、そんな風に見えるだけなのですよね。