絵と猫とぐだぐだ ~髙木元就

雑記ブログです。趣味で絵を描いています。漫画やイラストなども含めて、幅広く絵の好きな人に読んで貰いたいです。

絵を描きはじめた頃 No.2

 僕が絵を描きを始めたのはいつ頃からなのか、考えてみた。

 一番古い記憶では、幼稚園でのこと。
幼稚園の先生から
「お友だちの顔を描こう」
と言われて、向かい側にいる友達の顔を描いていた。
 その友達がこう言ってくる。
「お前の顔を変な風に描いてやる」
この程度の言葉に、あの頃は泣いていた様な気がする。

同じく幼稚園で、先生がチューリップの花を持ってきて、こんな事を教えてくれた。
「お花の葉っぱはね、右と左とは一緒に生えていないんだよ」
 そんな当たり前のことでも、あの頃の僕は驚きだった。

 でもそれは、幼稚園でお絵描きする時間を与えてもらってのこと。

 

 自分で勝手に絵を描きを始めていたのはいつ頃からだったのだろうか。

 はっきりした記憶ではないけろど、小学校の低学年の頃には、既に毎日絵を描きをしていた。

 僕には3つ年上の兄がいて、よくいじめられてもいた。

 僕の趣味は、その兄の趣味の影響を受けていたのだと思う。

 テレビゲームや漫画、そして絵を描くこと。

 絵といっても、漫画のキャラクターを描くばかりの落書き的なもの。
 僕は、学校の授業なんか殆んど聞いていなくて、授業中はノートにお絵描きばっかりしていた。
 でも、その割りに上手にはならなくて、自分でも、絵が上手いなどという自惚れは全くなかった。

 いつからか、そういう絵を褒めてくれる人も出てくるのだけど。

 そうやって褒めてくれる人が実際に絵を描いてみれば、僕よりも上手に描けることは知っている。

 でも、この頃はそれでよかった。

 褒められていい気持ちになる訳ではなくて、絵を描く行為が楽しかった。

 いつの頃からか、そのお絵描きの題材は漫画の「キン肉マン」が中心になった。

 毎日何時間でも飽きずに、そのキン肉マンばかり描いていた。

 

 その他の関心ごとは、近所の野良猫と遊ぶことだった。

 僕の猫好きや遊びなんかも、幼稚園の頃から始まったものだった。
 そこいらから次々と野良猫を家へ連れてきて「この子、家で飼ってもいい?」 等と言って、よく母を困らせている。

 迷子の子犬を拾ってきて、母から「家では飼えないの」と言われ、その子犬と外で暮らせないか本気で考えていた記憶もある。

 その子犬は、近所の人が飼ってくれるということになり、家出もしないで済んだけれども。

 この頃から、僕はボーッとした性格で、勉強も運動も出来ず、毎日やっているお絵描きも下手くそで、自分はまわりよりずっと劣っている存在だと自覚していた。

 だからといって幼い頃の僕は、特にそのことに悲観なんかもしていなかった。

 

 今にして思えば、物心ついた頃に両親は離婚して、兄弟は母についていった。

 その母といえば、僕ら子供を育てるため、毎日仕事で精一杯だった。

 そのせいか、兄もヤンチャだった。でも、一般的にいう不良という訳ではなかった。

 それでも、兄は学校でよく問題を起こしていた。

 いつかそんな兄のことを、別のカテゴリーでも書き綴ってみたいとは思っている。

 面白く笑えてしまうけれど、かなり酷い話でもある。

 

 誰が悪いわけでもないけれど、僕の幼い頃はそんな感じだった。

 逆に、そんな幼い頃だったからこそ、僕はお絵描きに没頭できだのだと思う。