泥だらけだった子猫 5
添付するたぬ吉の画像は、もう他にないので、今回で話をまとめたい処です。
(^_^;)
このたぬ吉をひっくり返すと、画像の通り、もっと珍しい毛の模様をしていました。
たぬ吉の飼い主は、拾った翌日に決まりました。
会社へアルバイトに来ている女の子の友達が、たぬ吉を引き取ってくれたのです。
他にも、里親を名乗り出てくれた人もいまして、たぬ吉は意外にも人気者でした。
変わった毛並みが、逆に人の目を引いたのかもしれません。
拾った日のたぬ吉は、可愛くない変な鳴き声をあげながら、あちこち歩き回ってばかりでした。
でも、この日のたぬ吉は寝てばかりです。
あの行為が母猫を探していたものだったなら、やはり必死だったのでしょう。
それから僕を母猫と思い込み、安心したであろうたぬ吉は、疲れたのか、よく寝ます。
それから夕方、たぬ吉を引き取りに、アルバイトの子がきました。
たぬ吉を連れて、一旦家に帰り、それから飼ってくれる友人の家に向かったそうでして。
その一旦家に帰った時、そのアルバイトの子はたぬ吉と少し遊んで情がうつり、『友達には嘘をついて、この子は私が引き取り、私がこの子を育てようかな…』という考えは何度も頭に過ったといいます。
そんな考えを振り切り、友人の家へたぬ吉を渡し、それからはたぬ吉が恋しくて、泣きながら家に帰ったそうです。
子猫の愛らしさの威力は凄いですね。
たぬ吉を引き渡したその日も、雨が降っていたもので、たぬ吉の新しい名前は『アメ』としたそうです。
里親さんの家ではワンコも飼っているそうで、たぬ吉は人見知りもせず、飼い主さんやワンコとも仲良く暮らしていると聞きました。
めでたしめでたし。