絵と猫とぐだぐだ ~髙木元就

雑記ブログです。趣味で絵を描いています。漫画やイラストなども含めて、幅広く絵の好きな人に読んで貰いたいです。

泥だらけだった子猫 2

 たぬ吉とのことは、ほんの数日の出来事でした。

 この話は、その僅かな期間の話を書いていくつもりでいます。
f:id:motonari1:20190413174801j:image
 画像は、たぬ吉の為に用意したトイレで寝ているところです。

 

 たぬ吉の毛の模様を見ていると、珍しく思えます。

 猫の模様で、複数の模様が入り交じるのは割りとよくあります。

 たぬ吉の持っている模様は、茶虎と黒と白でしょうか。

 それぞれの模様は珍しくないのに、その模様の配置によって、あまり見掛けない珍しい子に見えるのです。

 

 前回の話では、泥だらけのたぬ吉を職場に連れ帰ってきたこと迄を話しました。

 その職場で、たぬ吉の泥だらけの体は、食器用洗剤で洗いました。

 洗った体を乾かすと、たぬ吉は変な鳴き声をだしながら、あっちこっちひたすら歩き回ります。

 それまで僕の接してきた子猫達は、ミーミーと可愛く鳴くのですが、たぬ吉の鳴き声だけは可愛くありません(可愛くない処がまた可愛いのですけどね)。

 文章で上手く伝えられるかわかりませんが、

 「あ゛ーん?、あ゛ーん?」

 と鳴きます。

 昭和時代のリーゼントした不良高校生とかが「あ゛?」と生意気な返事をしているようなあの「あ゛」です。

 僕が抱っこしても、この変な鳴き声を出しながら体をよじ登っていきます。

 そして、人を嫌ったりはしないものの、人に甘えたり懐いたりもしません。

 この当時は、ずいぶんと不思議な子を拾ったものだと感じていました。

 この変わった個性は、里親探しに影響しないかと、少し不安にも思っていました。

 

 それから後になって、たぬ吉のこの行為について考えてみました。

 たぶん、たぬ吉は母猫を必死に呼び、探していたのでしょう。

 

 ネット画像に出てくる子猫とたぬ吉を見比べた感じから察すると、たぬ吉は、産まれて1ヶ月くらいの子猫の様です。

 むかし読んだ本の情報で。

 猫は生後三ヶ月くらいで、適応できる範囲が大体決まってくるそうです。

 この頃までに、人やその他の動物達と接していると、猫はその後も、抵抗も少なく人やその他の動物達とも仲良くなれるそうです。

 逆に、ここで野良の母猫としか接していないと、人やその他の動物達と仲良くするには、結構な苦労が必要になります。

 食べ物も、この時期に納豆やヨーグルトやトウモロコシとかを食べさせておくと、成猫になってもそれらを食べるそうです。

 (猫の体に悪いものでも食べるようになるので、食べさせるものは注意しなけれはまなりません。)

 

 たぬ吉は、母猫とはぐれてしまいましたが、人に飼われるにはちょうど良い時期や契機だったのでしょうね。