そぼろくん 8
少し、これまで書き忘れた話を書いておくと、猫の口内炎というのは、餓死に繋がる程の深刻な問題であること。
それと、そぼろくんから感じた臭いへの違和感。
後になって思うのは、膿の臭いだったのではないかと思えます。
あくまでも想像ですが、そぼろくんは口内炎で膿のある口で、自身の毛の手入れをしていて、そんな臭いになっていたのではないかな、と考えています。
あくまでも僕個人は、天国や地獄という死後の世界はないと思っています。
この前提と矛盾する話ではありますが、僕は「天国」等の発言を時々します。
天国の話でも語らないと、大切な者を失った多くの人の気持ちは、救われないと思うからです。
猫に限らず、ペット全般や人なんかもそうでしょう。
そぼろくんの大人しく人懐っこい性格は、 性格ばかりではなかったのかもしれません。
縄張り問題で他の猫達にいじめられ、病気で体調も次第に悪くなっいくなかで、人に助けを求めて、いい子になろうと頑張っていたのかもしれません。
それだから、そぼろくんが元気になった時、遠慮が無くなった時、どんな子になるかが楽しみでした。
それから、病気でずっと苦しい思いをして、そんな時を迎える前に、亡くなったそぼろくん。
その苦しんだ後くらいは、天国といわれている場所で、楽しい時間を過ごせている、等と考えたいものです。
世の中では、ペットが亡くなった後について、色々と語られていますね。
『虹の橋』というものがあって、飼い主が天国へやってくる迄の長い時間を、ペットはその『虹の橋』で待っているという話。
他には、猫は亡くなる時に、飼い主の抱えている不幸のなかから、自分が持てるだけの不幸を持って天国に向かうとか。
そういう言葉に救われている人も、きっと多く居ることでしょう。
時々、思うのです。
天国に旅だった仲良しだった子達の絵を、そのうち、いくつも色々と描いていきたいなぁ~と。
そして、僕と同じように、何かしらの動物に思い入れのある人達と絵を沢山持ち寄って、グループ展とか開いたりして。
それできたお客さん達とも、ペットに関する親バカな話を沢山しちゃうのです。
ワンコやニャンコとかに興味のない人が見たら、ドン引きするような、そんな展覧会をいつか開いてみたいなぁ、などとね。
漠然とした、いつか。