絵と猫とぐだぐだ ~髙木元就

雑記ブログです。趣味で絵を描いています。漫画やイラストなども含めて、幅広く絵の好きな人に読んで貰いたいです。

小説版 ガンダムⅡ

 小説版のガンダムⅡを読み終えました。

 途中で読むのを止めてしまったりで、読み終るまでに結構かかってしまいました。

 まだⅢを残していて、2/3しか読み進んでいない訳です。

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 読みながら思っていたのは、「小説版は、富野氏が本来やりたかったガンダムだったのではないか」と聞いてはいたけれど、僕が思ったのは、ガンダムをもう一度最初から作り直すとしたら、どう作るかという考察だったのではないか、と思ってしまいました。

 小説の初版の出版の時期とかをみても、やっぱりそうではないかとばかり考えた訳です。

 

 それからⅡを読み終えて、今のこの感想を書きながらネット検索もしていると…その辺りについて具体的に書いてある記事を見つけました。

 以下は引用です。

狂騒的ブームの副産物ではなかった『機動戦士ガンダム』小説版

https://shimirubon.jp/reviews/1675534

 

「冨野氏小説版『ガンダム』」は、今現在確認できる状況としては、全3巻の構成で成り立っており、その後発行元が角川書店へ移った先でも、当初から『機動戦士ガンダム 1』とナンバリングされて発行された経緯があるが、そもそも当初この小説版は、角川文庫版で言うところの『機動戦士ガンダム 1』、朝日ソノラマ文庫版で言うところの、無印『機動戦士ガンダム』の、最初の一冊だけの予定で書かれた作品である」ということ。
その後、ガンダムブームが過熱し、加速していく中で、一度終わらせた形になっていた物語(確かに初版当初から、放映中作品のノベライズというのもあって、テレビの打ち切りラストのように、中途半端な終わり方ではあったが)を、改めて繋ぎ直し、全3巻の構成へと変化したのは、文庫発売後一年が経過した、ガンダムブーム真っ最中の、1980年9月から翌1981年3月へかけてのことであるということ。

(中略) 

商品ルックスとして全1巻というオーダーがあり、それを請けて冨野氏が小説を執筆。それが一度商品として流通した後に、改めて続編の注文が舞い込んできたので、最初の一冊では詰め込むことが出来なかった、様々な要素やドラマを、改めて再構成して繋ぎなおした。

 

 これを読むと、僕の考えは間違っていましたね。

 そして、一度は書いたブログの内容を、大幅に書き直す結果となりました(^_^;) 

 

 もっと引用したい部分はあるのですが、ネタバレになるので、引用はここまでとします。

 でも、色々と興味深いことも書いてありまして。

 テレビアニメの放映時は視聴率がイマイチ振るわず、ララァという一目惚れする敵の女性キャラが登場した34話の辺りで、番組の打ち切りは決まっていたそうです。

 そうして、本来は52話で終了の予定が、43話で打ち切られて終わります。

 本来の話のなかで、クライマックスにはジオンの本陣たるサイド3・ジオン公国本拠地までホワイトベース地球連邦軍が乗り込んでいき、最終決戦を描いて終わる予定もあったそうです。

 

 ネットの別のページからの情報で、こういう話もありました。

(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/機動戦士ガンダム)

スポンサーから「シャアという陰気なキャラクターがいけない」と指摘され作中でシャアを左遷したが、今度は「何でシャアが出ないのだ」という抗議の手紙が殺到した。

(中略)

名古屋テレビの関岡渉によると左遷どころか殺す予定だったのをスタッフを説得して取りやめになったとある。

 

 やはり、スポンサーの意向は大きく影響する様で、色々な縛りもあり、ガンダムの製作のなかでは、やりたくてもやれなかった事は本当に多かったのですね。

 アニメの放映が終わってから、再放送の要望が殺到して、ガンダムは社会現象とまでなったのですが、製作当時はスタッフも本当に苦労していたのが解りました。

 

 アニメの後半で重要になってくるララァという女性が、小説ではⅠの最後の辺りにしか出てこない理由も納得出来ました。

 本当は、小説の感想を書こうとしていたのに、これでは、ガンダムという作品の背景の解説となってしまいましたね。

 あはは~(;゚∇゚)

機動戦士ガンダム〈2〉 (角川文庫―スニーカー文庫)

機動戦士ガンダム〈2〉 (角川文庫―スニーカー文庫)