絵と猫とぐだぐだ ~髙木元就

雑記ブログです。趣味で絵を描いています。漫画やイラストなども含めて、幅広く絵の好きな人に読んで貰いたいです。

再興第105回 院展

 横浜のそごう美術館で開催中の『再興第105回 院展』へ行ってきました。f:id:motonari1:20210228135007j:image

 僕が院展を見に行くのは、十何年振りだと思います。

 ブラック企業に縛られてから、十年くらいはお出掛けの機会を失い、解放された後のここ何年かも、色々とタイミングを逃していました(^_^ゞ

 僕が二十歳前後の頃は、公募展に出品するなら、まずは院展かなぁ~という考えを持っていたのです。

 あの頃は、戦前の日本画のことを知ろうと、色々と本を読んでいまして、院展の設立の中心となる岡倉天心のことにも興味を持っていましたから。

 そう思いながらも、僕は人の繋がり関係から院展への応募には踏み出せなかったので、今も個人的なことで色々と考えてしまう処です。

 一応、会場では写真を撮ってよいとのことで、添付している画像は、確認をとった上での写真です。

 

 会場に入ってすぐに見えるのが、井手康人さんのこの絵↓でした。
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井手 康人『神々の視座』

 

 見る側へ訴える迫力があるのですが、この写真では伝わりませんね(^_^ゞ

 そういう処からも、やはり写真より実物を見るべきなのです。


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松村 公嗣『牡丹群像』


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北田 克己『前夜』


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齊藤 満栄『松林』

 

 日本画の展覧会となると、古典を意識した絵が絡み、古くさく思える人も多いと思います。

 そういうものが好きになれない、という意見も聞いたこともあります。

 ただ、日本の文化というものを考えた場合には、日本画という存在は必然だと僕は考えます。

 日本で古くから親しまれた絵画やその技術を後の時代に残すというのは、日本人である自分達がどのような存在であるかを、文化や歴史を通して知ったり認識する上では大切なものだからです。

 ただ、今の日本画の在り方が適切にそうあっているかというと…人によっては色々と意見もあるでしょうが、結局はわからないのです。

 今の時代も手探りで、文化を残し発展させようとしている過程のものであるからです。

 野暮な話はこのくらいにして、撮ってきた写真を添付していきますね。


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戸津 信子『夏野』


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村上 理沙『心閑』


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小田野 尚之『風 止む』


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高橋 天山『雪の華・浮舟』


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日塔 さえみ『光のエントランス』


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手塚 雄二『昇陽』


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木村 和男『回想のバルカローレ

 

 他にも、展示されている作品は多数あります。

 見に行けるかたは、実物を見て欲しいと思います。

 巡回展なので、これから色んな地域をまわっていきます。

 巡回日程は、院展のネットページで見ることが出来ます。

 ↓は院展のネットページへのリンクです。

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