大福の妖精(大福ちゃん)
中止・延期になった展示
中止になった展示です。
アートギャラリー『ねこの引出し』さんで、今月の24日から開催する予定だった『公募おひろめ展』。
そこで、今回は僕も油絵を出品する予定でした。
↑画像は僕の描いた油絵で、
『大福の妖精(大福ちゃん)』
です。
コロナ問題がこれから集束すれば、展示は7月くらいになるでしょうが、難しいでしょうね。
これから大福ちゃんについて少し書いてみます。
元々は、展示が始まったら書いていこうと思っていたことで、中止とはいえ展示の開催期間がきたことで、完成の画像も含めてここに公開することとしました。
大福ちゃん
この大福ちゃんは、Facebook上の友達である小野加代子さんという方が保護した子猫です。
小野加代子さんは、地域猫へのボランティア活動をしています。
小野さんと大福ちゃん
大福姿のような大福ちゃん
大福ちゃんは母猫からはぐれてしまい、そこを小野さんに見付けて貰い保護されました。
母猫からはぐれた子猫というのは、自分の力では生きていけないもので、大福ちゃんにとっては不幸中の幸いだった訳です。
大福ちゃんの名前は、白くてまん丸な見た目からつけたのでしょう。
人としての立場からの見方や考え方ですが、幼いうちから人と接してきた猫は、素直な性格に育つ場合が多いです。
大福ちゃんも小野さんの家で保護され、大切にされ、楽しい毎日を送っていました。
そうであっても、猫の子は生まれつき身体の弱い子もいます。
(勿論、猫に限った話でもありませんけれど)
生まれたすぐ後の猫は、小さな身体で力強く声を出して、母を求めます。
その姿に元気や健康を感じるのですが、そうであっても、子猫は大人の猫になる前に、天国へ旅立つ子も多いのです。
この大福ちゃんも大人の猫にはなれませんでした。
原因は猫の伝染性腹膜炎(FIP)という病気で、治療等の努力も叶わずに天国へ旅立ったのです。
猫の病気について、今回は細かく書いていくつもりはないので、簡単に引用とリンクを貼っておきます。
猫の伝染性腹膜炎(FIP)
猫伝染性腹膜炎ウイルスの感染によるもので、一度発病してしまうと死亡率が非常に高い恐ろしい病気です。病名のとおり、腸炎や腹膜炎を起こします。
伝染性腹膜炎にはウェットタイプとドライタイプの2種類があります。
ウエットタイプ(滲出型)は体に腹水、胸水などがたまってしまいます。したがって、お腹が出てくるような見た目になります。
また、熱が出て下痢や便秘、嘔吐などの消化器の異常が出てくるため、脱水状態や貧血状態が確認できます。場合によっては黄疸が確認される猫もいます。
伝染性腹膜炎を発症した猫の内、多く見られるのがこのウェットタイプです。一方、ドライタイプ(非滲出型)では、体に水がたまることはありません。しかし、腎臓や肝臓にしこりをつくったり、脳内が炎症を起こしてしまうことによる神経症状が現れます。
FIPについて、もっと詳しく知りたい方は、引用元のリンク先に跳ぶか、ネット検索などしてみてください。
小野さんのFacebookの投稿のなかで、大福ちゃんを病気から護ってあげようと奮闘する姿を見てきました。
ペットを看取ったことのある人なら、心を通わせた家族としての存在が、亡くなっていく悲しみは解りますよね。
その悲しみは苦しいけれど、それならば最初からその子と出会わなければよかったかと言えば、出会えてよかったと思えるのです。
お別れの時に、そこまで悲しんでくれた人と出会えた子(ペット)たちも、そんなにも優しく接してくれた人と出会えてよかったと思いながら、天国へ旅立っていったことでしょう。
人には色々な性格の人はいます。
そして、猫にも色んな性格の猫はいるのです。
人に可愛がって貰えたことを、猫は覚えているのですが。
猫から人へ、愛情を表現するのが下手な子もいます。
人と仲良くしたいのに、その勇気を出せない子もいます。
そういう子の存在を知っている猫好きな人なら、人に懐かない猫のことも、きっと好きですよね。
猫好きな人にとって、猫は天使であり妖精でもあります。
だから僕の今回の絵のタイトルは、『大福の妖精(大福ちゃん)』としました。
大福ちゃん、天国から小野さんのことを見護っていてね。