アメリカンブルー
絵具の青についての話です。
まず、タイトルのアメリカンブルーは、タバコのパーラメントのイメージとして言っているものと同じです。
花の名前で、同じくアメリカンブルーというものもあります。
その花のことを調べてみると…日本にこの花がやってきて「名前のわからないアメリカの青い花」という処から、アメリカンブルーという名前になったそうで、本当の名前はエボルブルスといいます。
この花の名前とたばこのイメージは、調べる前まで同じものを指していると思っていたのに…調べて、逆にわからなくなっちゃいました( ;∀;)
割りと最近、母がテレビでフェルメールのことを知った様で、そのことを話題として持ち出してきました。
「フェルメールの青って知ってる?」
と言ってきたものの、残念ながらよく知っております(*_*)
画像元:https://bijutsufan.com/baroque/pic-vermeer/1660-8/
フェルメールの使う青の絵具は、ウルトラマリンブルーという名前の絵具で、原料は宝石のラピスラズリを粉末にして使います。
むかし、僕はどこかで読むか聞いたかした筈ですが…ウルトラマリンという言葉は「海よりも青い」という意味だと認識していました。
でも本当は「海を越えてきた」という意味合いの言葉だそうです。
そのことを知って以来、僕はウルトラマリンブルーの文字を見ると、ウルトラマンが海を越えて飛んでくるイメージが湧いてきます(..)
でも、ウルトラマンは青くありませんね。
フェルメールの話の流れから、母は「そういえば元成も、むかし青い絵を描いてなかった?」と言われました。
母にそれらを見せていた覚えはなかったのですが、確かに、僕は画学生の頃に青い絵を描こうと試みていた時期がありました。
その時の絵は今手元にはないので、ここにアップすることは出来なくて…でも、今回タイトルにしたアメリカンブルーは、その頃に意識していた色なのです。
高校生の頃に持っていた油絵具や水彩絵具のなかには、ウルトラマリンブルーもありました。
でも、その頃は特定の色を意識することもなくて。
逆に、特定の色を意識する様になったのは、画学生になってからです。
日本画を専攻し、使う絵具を自分で作る様になり、色についても何かと考える様になっていきました。
母の期待を次々と裏切るようで、何とも心苦しいのですが…
僕がよく使っていたのは、ラピスラズリの顔料ではなくインディゴという染料で、ジーンズとかによく使われる青です。
青い絵に繋がる話としては。
僕は高校生の頃から、『ミスターAOR』と言われるボビー・コールドウェルの曲を聞き始めていました。
↓は何年か前、そのボビー・コールドウェルを描いたもの。
そのボビー・コールドウェルの曲は、タバコのパーラメントのCMで使われていて、青い夜景と曲とがよく合っていたのです。
夜景の青の他に、北海道の雪景色で、夕方に青く染まっていく情景とか、夜空の暗がりとか。
そんなイメージの繋がりから、 青で描きたい絵のイメージは幾つも持っていました。
手元に残っているもので、インディゴを使って描いたのは、この『夜桜』という猫と桜の絵くらいです(画学生の頃の作品ではありませんが)。
描いた当時は、「良い絵が描けた」と思ってましたが、いま見ると未熟ですにゃあ😿